ベンガラ色


北欧住宅をご建築のお客様は、外壁をベンガラ色にされる方が多いですね。日本でも馴染みの色で、古墳時代から使われ、日本では神社仏閣などでも多用されています。「貴」なる色で、厄除け、魔除の色で、また、神宿る色、神聖なる色だそうです。スウェーデンではダーラナホースとともにスウェーデンのベンガラ色の家は国を代表するシンボルです。スウェーデンではファールンレッド(Falun red)と呼ばれダーナラ地方のファールン銅鉱山から取れる顔料がオリジナルだそうです。銅含量の低い鉱石を長い時間をかけて分解して作る顔料は二酸化珪素亜鉛が含まれて木材の保護に有効だったそうです。北欧の旅を経験された方から聞いた話しですが、デンマークの町からスウェーデンの町にバスで移動された際、同じベンガラ色の町並みが、町の境界を挟んで外壁が、見事に横張りから、縦張りに変わったそうです。北欧デザインなどでは、とても自由で、個性的人々に感じますが、町並みの調和はまさしく自然との共存も含め大切にされているのですね。また、冬の厳しいスウェーデンで、吹雪の中で一番目立つ色というのも聞いた事があります。吹雪の中に暖かい家族が待つ我が家が、見えてきた時の安堵感は、かけがえのない幸せでしょうね。我が社のシンボルカラーもファールンレッドです。人生の道に迷った時の目印になったら嬉しいですね。